ガソリン・灯油のサヤ取りを解説。商品先物の主力銘柄であるガソリンや灯油のサヤ転換、相関係数の求め方、内部要因分析から鞘取りの方法を考えます

値段より方向性を追う

そこで注目したのが、値段を追うことではなく、方向性を追うこと。
サヤの開閉の最大・最小はいつか? を考えるのではなく、サヤ転換はいつか? を考えた検証を行ってみましょう。



ガソリン・灯油のサヤの動きは、年に2度逆転します。
ガソリンより灯油が高くなり、反対に灯油よりガソリンが高くなる……そんな動きを繰り返しているからです。すると、サヤが0になる日があるはずです。いや、サヤがプラスからマイナスへ、マイナスからプラスへと動く日が1年のどこかで発生しなければなりません。

サヤチャートを見れば分かるように、サヤ0をまたぐ日は、天井はいつなのか、底はいつなのかを考えるより簡単そうですね。変動がないに等しいからです。ガソリン・灯油のサヤの開閉の動きは、規則性がありますから、ポジションの組み方さえ間違わなければ、含み損を抱えることなく利益を手にできるかもしれません。

具体的に見ていきましょう。



このように転換日というのは、たいてい1日です。
(ここでは、サヤ転換とは、プラスからマイナスへ、マイナスからプラスになる日のことを指して使っています)
2006年のガソリン・灯油のサヤ転換で、サヤ0の近辺を横切っている期間が何度かありますが、いつが天井になるかを探るより簡単で、含み損を抱える回数も、その額も少なくてすむのではないでしょうか?

なぜなら、サヤ幅ゼロを跨いだ後のサヤの開閉は、拡大に向かうのか縮小に向かうのか分かっているからです。ホジションのとり方さえ間違わなければ、日々の含み損に震え上がることも、緩和できそうです。
この考え方をもとに、もっと利益が多くなるように工夫していきます。